JavaScriptでオブジェクト指向なゲームづくり(1)

JavaScript

こんにちは。
ECF Techブログ
担当 Michiharu.Tです。

JavaScriptゲームフレームワーク、Phaserを使ったプログラミングの第3回です。今回は、前回作ったプログラムをオブジェクト指向プログラミングっぽくリメイクしていきます。

本記事は前回の続編の位置づけとなります。前回の記事は下記からご確認ください。

JavaScriptゲームフレームワーク Phaserで遊ぼう! Part2
Phaserゲームフレームワークを使った記事の第2回です。物理エンジンを使って簡単に2Dアクションを作ることができます。

また、使用している魔法使いの画像はぴぽや倉庫さんの素材を利用しています。素晴らしい2D向け素材が満載です。

ぴぽや倉庫
新商品紹介! 『ぴぽや魔法陣エフェクトアニメ素材集 』 を発売しました! 下記の動画は素材集の一部をまとめたものです。全編及び詳細はこちら。ぴぽや魔法陣エフェクトアニメ素材集 - ぴぽや倉庫 はじめに

JavaScriptはOOPに特化した言語ではないのでやや工夫が必要になりますが、JavaScriptでのオブジェクト指向的プログラミングの手法も併せて解説できればと思っています。よろしくお願いします。

対象読者

  • JavaScriptの基本的なプログラミング経験者
  • オブジェクト指向プログラミングの基本を知っている方
  • Webの2Dゲームフレームワークを使ってみたい方

JavaScriptによるオブジェクト指向プログラミング

まずは簡単な例で、JavaScriptによるオブジェクト指向プログラミングを見ていきたいと思います。

下はクラス(もどき)の定義例です。

namehpがフィールド、 sayNameがメソッドとなります。

下のようなコードを実行することで、インスタンスの生成とそれぞれのインスタンスでのメソッド実行ができます。

実行結果

この実装方法が基本になります。

アクションゲームの作成

クラスの作成

それではまず、プレイヤーのクラスを作成します。クラス名はPlayerとします。コードは次のとおりです。

  • 引数 phaserは、Phaserフレームワークの機能を利用するためのオブジェクトです。
  • phaserのメソッドを利用し、アニメーションの設定を行なっています。
  • phaserのメソッドを利用し、スプライトの作成とスプライトへの物理演算情報の設定を行なっています。

つづいてPlayerのメソッドを追加します。

  • 左右移動、停止、ジャンプの4つのメソッドを作成しています。
  • this.pSpriteはphaserのスプライトですので、各メソッドが利用できます。 setVelocityXsetVelocityYはそれぞれの方向へ働く力です。
  • 左右移動ではアニメーションを開始します。

シーンの作成

シーン(scene)は、ゲームにおける各画面を定義するオブジェクトです。タイトル画面、プレイ画面、キャラクター選択画面などはすべて1つ1つのシーンとなります。

今回のプレイ画面となるシーンは次のようになります。

  • JavaScriptのクラス構文を用いています。 Phaser.Sceneを継承して作成する必要があります。
  • preloadcreateupdateの3つの関数を実装します。
  • preload関数では必要な画像を読み込みます。プレイヤーとなる魔法使いと背景の画像を読み込んでいます。
  • createは、ゲーム内のオブジェクトを生成・登場させる部分です。phaserのメソッドを利用し、背景と魔法つかいを登場させています。new演算でPlayerオブジェクトを生成している点に注目です。
INFO
classextendsというオブジェクト指向らしいキーワードが登場していますが、最初に述べたとおりJavaScriptに明確にクラスという概念は存在しません。これらは糖衣構文(Sugar Syntax)と呼ばれるものです。こちらも詳細はMDN Web Docsなどをご覧ください。

ゲームの準備

次に起動の準備をしましょう。ゲームで扱うオブジェクトを入れておく変数とphaserのゲーム起動のプログラムを追加します。

  • MyObjはゲームに使うオブジェクトをまとめて入れておく入れ物です。
  • new Phaser.Game(以降の記述については、前回の記事にまとめておりますのでご覧ください。
  • scene:[Playing]は、実行するシーンを指定しています。

ソースコード全文

では、ここまでのソースコード全文を示します。動作確認用のHTMLもありますので、ぜひ動作させてみてください。

(classes.js)

(game.js)

(index.html)

動作確認

この時点でゲームを動かしてみると、次のような画面があらわれます。

次の動作を確認できます。

  • 魔法使いが画面の下まで落ちてとどまります。
  • 左右キーで左右移動ができます。歩いているアニメーションになっています。

ゲームの原形はこれで完成です。あとはゲーム内のオブジェクトを増やしていく。という作業がメインになってきます。

今回は、次の機能を実装していきます。

  • 地面の追加
  • 魔法使いのジャンプ・停止

地面の追加

地面は魔法つかいなどのキャラクターが乗る事のできるオブジェクトとして準備します。phaserのスプライト機能だけで実現できますので、クラスは作成しません。

Playingクラスのpreloadメソッド内に次の記述を追記します。

Playingクラスのcreateメソッド内に次の記述を追記します。

魔法使いのジャンプ・停止

メソッドはすでに用意していますので、キーボード操作の部分を追加します。

Playingクラスのupdateメソッド内、 else if文の続きとして、次を追加します。

ソースコード全体の表示

あらためて、変更のあったgame.jsのコード全体を示します。

実行結果は下の画面のようになります。

次のことが確認できます。

  • 地面が用意され、魔法使いが乗れる
  • 魔法使いはジャンプと停止ができる

おわりに

本日は以上とさせていただきます。最後までありがとうございました。実装内容は前回と同じところまでですが、オブジェクト指向プログラミングを取り入れた実装方法に変更することで、今後の拡張が容易になると思います。次回は敵キャラクターを登場させていきたいと思います。引き続き、よろしくお願いします。


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