こんにちは、ECF Tech
ブログ担当 Michiです。
Pythonでプログラミングを楽しく始めるためのプチ講座を連載していきたいと思います。
本シリーズでは、動作環境としてGoogle Colaboratoryを推奨しています。
Google Colaboratoryは、Googleアカウントがあれば簡単に始められます。使い方は下記よりご確認ください。基本的な使い方がわかれば、すぐにでもPythonプログラミングを始めることができます。
対象読者
- プログラミングを始めてみたいと思っている方
- パソコンでインターネットやWord・Excelの基本操作ができる方
- 数学の授業にプログラミングを取り入れたいと考えている先生方
色々な計算をしてみよう
それでは、Google Colaboratoryの画面が出ていることを前提に、見ていきましょう。こんな画面から始まります。
次のコードを書いて、実行ボタンを押してみましょう。
#コメントです。この部分はプログラムとみなされません
Pythonでは、#から始まる行はコメントとみなされます。コメントはプログラム中に書けるメモ書きのことです。つまり、プログラムとはみなされない部分です。
よって、実行ボタンを押しても何も起きません。
「+ コード」でプログラムエリアを追加し、次を記述します。
#足し算 5 + 3
実行ボタンを押してみましょう。8を得られます。
8
「+ コード」でプログラムエリアを追加し、次を記述します。
これまでの書き方だと、毎回プログラムエリアを追加しなければならないので、printという機能を使って色んな計算を一気に表示しましょう。次のように記述します。
#引き算 print(8 - 4) #かけ算 print(4 * 7) #わり算 print(15 / 3) #わり算(整数) print(15 // 3) #剰余(余りを求める) print(17 % 3) #べき乗 print(2 ** 4)
実行ボタンを押すと、下のようになります。
4 28 5.0 5 2 16
print(○○)
は、かっこの中の値を表示してくれるしくみです。計算式を書いたら、その計算結果を表示します。
プログラム言語にも、数学と同様に計算をするための記号があります。これを演算子(えんざんし)と呼んでいます。先ほどのプログラムのコメント部分に記述したように、演算に使える記号は色々あります。
文字列について
次はプログラミングには欠かせない、文字列の考え方について体感していきましょう。
「+ コード」でプログラムエリアを作り、次のように入力して実行ボタンを押してください。
Hello
これはエラーです。プログラムが正しく書けておらず、コンピュータが実行できない時に表示されます。
多くのプログラミング言語がそうですが、通常文字の並び(文字列といいます)をそのまま入力しても、プログラムは「文字」と認識してくれません。
次のように直してみましょう。
'Hello'
実行ボタンをクリックすると、今度は正しく実行できます。
実行結果
'Hello'
ただし、'
も表示されてしまっているので、あまりイメージどおりの表示とは言えません。次のように変更します。
print('Hello')
実行結果
Hello
というわけで、次の事を確認しておきましょう。
- 文字列を表すときは
'
または"
で囲みます。 print()
のかっこの中には文字列も入れられます。
文字列と変数
次は変数を使って、文字列を楽しんでいきましょう。
とその前に変数のおさらいです。変数は文字列や数値などの情報を入れておける箱のようなものです。
「+ コード」をクリックして、プログラムエリアを作り、次を実行してみましょう。
a = 5 print(a)
実行結果
5
プログラムの説明をすると
- aという変数を準備し、5を入れる
- aに入っている値(5)を表示する
となります。
Pythonでは変数に色々な情報を入れることができます。次のプログラムを実行してみましょう。
b='Hello' print(b+' タロウさん')
実行結果
Hello タロウさん
解説
- 変数bに
Hello
という文字列を入れます。 - 変数bと' タロウさん'という文字列を
+
を使ってくっつけて - printで表示します。
このプログラムによって、次のことがわかります。
+
の記号を使って、文字列同士をくっつけることができる。
おわりに
いかがでしたでしょうか、Pythonは初心者にもオススメのプログラミング言語です。少しずつ、まずは楽しみながら感覚的に学んでいければいいと思います。引き続き、連載していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
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