Scratchでえあわせゲームをつくろう

Scratch

こんにちは。ECF Techブログ
担当 Michiharu.Tです。

今回はScratchでえあわせゲームを作りたいと思います。神経衰弱といった方がなじみ深いでしょうか。

あそんでみよう

下のScratch共有リンクから、ゲームのページへ移動してあそんでみてください。

https://scratch.mit.edu/projects/370847305/

(遊び方)

  1. スタートボタン(緑のはた)をクリック
  2. 裏返っているカードを2枚えらぶ
  3. 同じ絵だったら、カードが消えます。違っていれば、カードは再度裏返しになります。
  4. カードが全部消えるまで、2と3を繰り返します。

提供画像

今回はこちらの画像を使用しています。自由にご活用ください。

カード裏面

カード表5種類

スプライトの作成

ねこのスプライト

Scratchでおなじみのねこちゃんは、向きを次のように設定して、右はじにおいておきましょう。

カードのスプライト

カードのスプライトを1つ作ります。右下のアイコンからスプライトをアップロードします。裏返しのカードをアップしておきましょう。

次にコスチュームのアップロードを行ないます。左上のタブをコードからコスチュームに合わせ、

下のアイコンをクリックします。絵柄を1枚アップロードしましょう。

コスチュームがこのようになります。

カードが少し大きいので、スプライトの大きさを50にしておきます。

これでスプライトの準備は完了です。

変数の準備

カードのプログラムを作る前に変数を準備しておきます。変数のグループにある変数を作るをクリックします。

えらんだカードという変数を作ります

ばめんという変数を作ります

カードのプログラム

それでは、カードのプログラムを見ていきましょう。今回はほとんどのプログラムをこのスプライトにまとめているため、少しボリュームがあります。
(クリックで拡大)

解説

変数ばめんの値はゲームの状態を表し、それぞれ次のような意味を持ちます。
0:カードを選んでいない
1:カードを1枚えらんだ
2:2枚目のカードをえらんだ(表示中)

左側のプログラムを見ていきましょう。

  • ばめん=2の場合は、このプログラムをすぐに終了します。「このスクリプトを止める」ブロックは、そこでプログラムの実行が終わり、それより下のブロックに行きません。

  • カードが裏(?のマーク)なら、めくります。

  • 1枚目をめくったときの動きです。変数えらんだカードに、絵柄を表す番号を入れておき、場面を変えます。

  • 2枚目のカードをめくったときの動きです。1枚目のカードと値が一致すれば、正解とします。そうでない場合は間違いとします。

せいかいまちがいのメッセージは、メッセージ1をクリックして、新しいメッセージを選んで作ります。

右側のプログラムを説明します。

  • スタートボタンでカードをふせます。

  • せいかいのメッセージを受け取った場合は、カードをしばらく見せた後にカードを消します。メッセージはすべてのカードに送られてしまうので、コスチュームが2番(絵柄が見えているカード)だけを隠します。

  • まちがいのメッセージを受け取った場合は、カードをしばらく見せた後にカードをふせます。

カードのスプライトをコピーする

カードのスプライトが完成したら、あとはこれを必要な枚数コピーしていきます。スプライトを右クリックすることでコピーできます。

これでペアができあがります。

絵柄を変える

コピーをくり返してカードを増やしていきますが、絵柄を変える場合はいくつかの手順が追加になります。以下はコピーした後の手順です。

コピーしたスプライトの2枚目のコスチュームを変更します。まず、元の画像を削除します。

それから、コスチュームを追加します。

プログラムは次の2か所を変更しましょう。

変数えらんだカードの数字は絵柄ごとに一致させる必要があります。番号は自由で構いませんが、スイカなら1番、ぶどうなら2番といった具合です。

この操作をくりかえして、8枚のカードを作ってみました。

マウスでドラッグして並べると勝手にめくれたりしてすこし大変です。
次のようなXとYの一覧表を作っておいて、ランダムにスプライトのXとYに当てはめておくといいでしょう。
自分でもどこに配置したかわからなくなりますよ。( ^ ^ )

上の図の配置だと次のようになります。

X Y
-180 120
-70 120
40 120
150 120
-180 10
40 10
150 10
150 10

ねこのプログラム

さいごにねこちゃんに、「せいかい!」と「ざんねん!」を伝えてもらいましょう。次のようなプログラムになります。

これで完成です。

おわりに

今回の作り方はプログラムの簡単さを重視していますが、多くのカードを作るのには向きません。16枚くらいのカードが自動で作られて、シャッフルされるプログラムなども作ることはできるかと思いますが、プログラムがかなり複雑で多くなる可能性があります。

次のようなカスタマイズをして遊ぶといいと思います。

  • 絵柄を変える
  • 正解のタイミングなどでねこがリアクションをする
  • 得点をつける
  • 何回で全部のカードを消せるかを表示する。

合同会社イー・シー・エフでは、子ども向けプログラミングなどの教育講座を実施しています。プログラミング教室の案内や教育教材の情報、また関連するご相談・問い合わせにつきましては下記よりご確認ください。

ECFエデュケーション
タイトルとURLをコピーしました