Scratchで自動はんばい機をつくろう!!

Scratch

こんにちは、ECF Techブログ
担当 Michiharu.Tです。

今回は久しぶりのScratchの教材ネタをご紹介したいと思います。テーマは「自動はんばい機をつくろう!」です。プログラミング学習の定番のテーマですが、作ってみて改めてその奥深さに気づくことができました。

自由にご利用いただける無料画像素材も提供していますので、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

完成した作品は、Scratch共有機能で提供しています。下記のリンクからご利用ください。

https://scratch.mit.edu/projects/398347574/

対象読者

  • Scratchの基本的な操作ができる。経験がある。
  • Scratchを使ったプログラミング教育に携わっている

素材画像

まずは、オリジナル素材画像のご提供です。
自動はんばい機

1円玉

5円玉

10円玉

50円玉

100円玉

500円玉

オレンジジュース

お茶

コーラ

スプライトとプログラムの作成

自動はんばい機のスプライト

自動はんばい機のスプライトは、画像を読み込んで作成するだけです。プログラムはありません。

硬貨のスプライト

まずはそれぞれの硬貨のスプライトです。提供画像をそのままスプライトとして読み込むと次の6つのスプライトができあがります。

提供画像はサイズがすべて同じなので、それぞれの硬貨のサイズになるように、スプライトの大きさを調整しましょう。

今回のサンプルでは、それぞれのサイズを次のようにしています。

金額 サイズ
1円 50
5円 66
10円 66
50円 66
100円 66
500円 75

プログラム

プログラムは次のようになります。変数きんがくはあらかじめ作成されているものとします。

スプライトの金額によって、赤い四角のところの数値がかわります。100円のスプライトなら100とします。6つすべてをそれぞれの数値にしましょう。

ねだんのスプライト

ねだんのスプライトは、Scratchの描画機能で作成しました。テキストを使って単純に数字を描いていくだけです。見た目の調整をうまくやりましょう。こちらもプログラムはありません。


描画機能については、こちらをご覧ください。

ボタンのスプライト

次はそれぞれのドリンクの下のボタンです。

プログラム

ボタンのプログラムは次のようになります。今回のスプライトの中では1番機能が詰まっていると言えるでしょう。

赤い四角で囲まれた2つの数値は、ドリンクの金額と合わせる必要があります。ただし「金額を~~ずつ変える」の部分は金額が減る部分になるため、マイナス「-」をつける必要があります。

また、変数きんがくが足りない場合には、「足りないを送る」が使われています。これは、プログラミングの考え方のひとつであるエラー処理に当たる部分です。自動はんばい機を使う人が、どんな行動をするかを予想してプログラムを作る必要がある。という点を学ぶひとつの材料です。

「オレンジを買った」の部分は、他に下のメッセージを用意して使います。

飲み物のスプライト

それぞれの飲み物です。

プログラム

飲み物のプログラムは次のとおりです。

座標は自動はんばい機の取り出し口に合わせています。

メッセージは飲み物ごとに次のものに変わります。3つのスプライトでプログラムが異なるのはこの部分だけです。

ねこのスプライト

おなじみScratchねこを使って、スプライトを1つ作ります。

プログラム

プログラムは次のとおりです。ちょっと役割が少ないですが。。。(^ ^;)

きんがくが足りない時に、それを教えてくれます。

返却ボタンのスプライト

お金を返してくれるボタンを作っておきましょう。

プログラム


プログラムは簡単です。きんがくを0にするだけですね。

ここにもプログラミングの大事な視点、初期化があります。最初の状態に戻すことです。ゲームアプリなどでも、複雑な設定を最初の状態に戻したいときのためのボタンなどが用意されていますね。

これで基本の機能は完成です。動かして試してみましょう。

アレンジしよう

ここからは演出に彩りを加える部分をいくつかご紹介したいと思います。

コインを入れて音を鳴らす

コインが入っていくアニメーションと入る音を鳴らしましょう。プログラムを次のように作り変えます。下は1円のスプライトの例です。

音の素材は、音タブを使ってあらかじめ追加しておきましょう。

飲み物が落ちる時に音を鳴らす

飲み物が落ちる時に音をならしてみましょう。それぞれの飲み物のプログラムを次のようにします。

今回使ったのは、ドアを閉める音です。ぜひ、適切なものを探してみてください。

自動はんばい機を飾りつける

自動はんばい機にスプライトを貼りつけて、ちょっとだけかざってみましょう。

おわりに

これで完成です。さらに色んなカスタマイズをして楽しんでみてください。下のようなテーマのプログラムを考えてみると楽しいかもしれません。

  • 1円と5円は受けつけない
  • 買えるようになるとボタンが光る

合同会社イー・シー・エフでは、子ども向けプログラミングなどの教育講座を実施しています。プログラミング教室の案内や教育教材の情報、また関連するご相談・問い合わせにつきましては下記よりご確認ください。

ECFエデュケーション
タイトルとURLをコピーしました