試しながら学ぶ!Python超初心者講座(7)

Python

こんにちは、ECF Tech
ブログ担当 Michiharu.Tです。

Pythonでプログラミングを楽しく始めるためのプチ講座を連載しています。第1回からの内容は下をご参考ください。

Python
Pythonでのプログラミングを気軽に楽しみましょう

本シリーズでは、動作環境としてGoogle Colaboratoryをベースに説明を行なっています。

Google Colaboratoryは、Googleアカウントがあれば簡単に始められます。使い方は下記よりご確認ください。基本的な使い方がわかれば、すぐにでもPythonプログラミングを始めることができます。

Google Colaboratoryでプログラミングを始めよう。
こんにちは、ECF Tech ブログ担当 Michiです。 今回はプログラミングを学び始める最適なWebサービスのひとつをご紹介したいと思います。 その名も「Google Colaboratory」です。プログラミングだけじゃなく、数学の勉...

といいつつ、やはりローカル(自PC上)の環境も必要な場合があると思い、ローカル環境の構築方法についても記載しています。

Pythonの実行環境をつくる!Python超初心者講座(6)
こんにちは、ECF Tech ブログ担当 Michiharu.Tです。 Pythonでプログラミングを楽しく始めるためのプチ講座を連載しています。本記事は、その第6回となります。第1回からの内容は下をご参考ください。 本シリーズでは、動作...

対象読者

  • プログラミングを始めてみたいと思っている方
  • パソコンでインターネットやWord・Excelの基本操作ができる方
  • 数学の授業にプログラミングを取り入れたいと考えている先生方

本記事の用語説明

本記事では、Google Colaboratory内の下の部分を次のように呼んでいます。

上のプログラムエリアの部分は、次のように(コード)と(実行結果)を1セットにして示しています。
(コード)

print('Hello')

(実行結果)

Hello

学習テーマ

今回は「モジュールを楽しもう!」です。Pythonにおいてモジュールとは、関数を集めてまとめたものです。

Pythonではモジュールを読み込むことで、様々なプログラムを簡単に書くことができます。

では、いつものようにハンズオン(実際に試しながら学習すること)をしながら楽しんでいきましょう。

ハンズオン

モジュールを使う

まずは次のプログラムを実行してみましょう。
(コード)

import math
# 3.5の床(受け止める整数)を表示します。
math.floor(3.5)

(実行結果)

3

(解説)
importはモジュールを読み込む命令です。import モジュール名の形で表記します。ここではPythonが元々持っているmathという数学関係のモジュールを読み込んでいます。

mathの持つ関数にfloorがあります。floorは、引数で与えられた値を超えない最大の整数を返します。

ちなみにこの言い方はとても覚えにくいので、このfloor(床)の言葉どおり、つぎのようにイメージするといいでしょう。ceilという関数もあります。

では、いくつか見ていきましょう。

階乗を求める

(コード)

# 5の階乗を表示します
math.factorial(5)

(実行結果)

120

最大公約数を求める

(コード)

# 最大公約数を求める
math.gcd(21,49)

(実行結果)

7

(解説)
関数gcdは2つの値の最大公約数を求めています。21と49の最大公約数が7であることがわかります。

gcdは、Greatest Common Diviserの略です。それぞれ、
Greatest:最大の
Common:共通する
Diviser:割る数
という意味の英単語です

ランダムに値を取得する

ここからはrandomというモジュールに入っている関数を使っていきます。

(コード)

import random
# 1~10までのうちランダムに1つを表示
random.randint(1,10)

(実行結果)

2

再生ボタンを何度か押して実行してみましょう。毎回値が変わるはずです。

リストからランダムに値を取り出してくれる関数もあります。
(コード)

random.choice(['りんご','みかん','バナナ'])

(実行結果)

みかん

こちらも何度か再生ボタンを押して、値が変わるかを確認してみましょう。

時間の取得

それでは次に時間を取得してみます。
(コード)

from datetime import date
date.today()

(実行結果)

datetime.date(2019, 11, 2)

from datetime import dateはdatetimeモジュールから、dateという名前の部品を取り込みます。という意味です。部品は、関数が集まっている物と考えていてください。

dateにはtodayという関数が入っているので、それを呼び出しています。

実行結果は変わった表記ですが、現在日付が2019年11月2日であることがわかります。

おわりに

本日はここまでといたします。最後までご覧いただきありがとうございました。便利な道具を持ってきて(import)使う。ということが理解できればいいと思います。Pythonのモジュールには便利なものが本当に多いです。その他のモジュールにも興味がある方はサイト内を検索したり、下記の公式サイトを確認してみるといいと思います。

3.12.2 Documentation

本サイトでも引き続き、有用なモジュールを紹介していきたいと思います。よろしくお願いいたします。


合同会社イー・シー・エフでは、子ども向けプログラミングなどの教育講座を実施しています。プログラミング教室の案内や教育教材の情報、また関連するご相談・問い合わせにつきましては下記よりご確認ください。

ECFエデュケーション
タイトルとURLをコピーしました