こんにちは、ECF Techブログ
担当 Michiharu.Tです。
今回はScratchで信号機のしくみを作るプログラムをやってみたいと思います。
というわけで、信号機のプログラムをシミュレーションできるScratchプロジェクト(以下、シミュレータ)を用意してみました。
リミックスしてご活用ください。
この記事では、このシミュレータの使い方についてご紹介したいと思います。
対象読者
- プログラミング学習導入のアイディアがほしい教育関係の方
- Scratchでのより高度なプログラムを学びたい方
動かしてみよう
まずはプログラムを動かしてみましょう。画面に2つの信号があり、スプライトとの関係は次のようになっています。
スタートボタン(みどりの旗)をクリックすると、横から車が次々通過します。また、下からロケットが次々通過します。
信号はどちらも青なので・・・・・・当然ぶつかってしまいます。
車とロケットの動くしくみ
ここで車とロケットの動きがどうなっているかを確認したいと思います。
- 車は左右の信号が青のときだけ次々に現れます。
- ロケットは上下の信号が青のときだけ次々に現れます。
- 車もロケットもそれぞれの信号が黄色や赤の時は止まります。
- ロケットの方が少しだけ交通量が多くなっています。
また、画面左上の「とおった数」には、画面を通過した車とロケットの数の合計が表示されます。
信号プログラムを作ろう
このシミュレータの目的は、信号プログラムを作ることです。
信号はつぎの3つのコスチュームを使ってできているので、黄色や赤にするためには、コスチュームを切り替えるだけでOKです。
信号プログラムを考えるポイント
信号のプログラムを考える時は、次のポイントが意識できているかが重要になります。
- 安全第一であること
- どちらか一方の通行にかたよらないこと
- なるべく多くの台数が通過できること
信号プログラムの例
では、信号プログラムの例をご紹介します。
この例の場合、
- 左右の信号がまず青になります。
- しばらくして、黄色→赤になります。
- 次に上下の信号が青になります。
- こちらもしばらくして、黄色→赤になります。
学びのポイント
次の点をチェックしながらコミュニケーションをとっていくと信号の理解が深まっていくと思います。
- 一方の信号を赤にしたあと、もう一方をすぐに青にしていいのか
- ロケットの交通量が多いことが考慮されているか
- 両方の信号が一瞬でも青になる瞬間はないか
交通量については、とおった数を多くできるかを判断基準とすることができます。
まとめ
身近な信号ひとつとっても、そのプログラムの奥深さと安全を考えたつくり(設計)になっていることに気がつくといいと思います。
おわりに
今回はこれでおわりとさせて頂きます。最後までご覧くださりありがとうございました。信号以外にも身の回りにはたくさんのプログラムがあります。そのような視点での普段の観察力が高めていけたら幸いです。
信号が赤になったとたんに車が出てこない。など、プログラムに少し粗さはあります(^ ^; が、活用できそうな機会がありましたらぜひご活用ください。