こんにちは、ECF Tech
ブログ担当 Michiです。
Pythonでプログラミングを楽しく始めるためのプチ講座を連載しています。第1回からの内容は下をご参考ください。
本シリーズでは、動作環境としてGoogle Colaboratoryを推奨しています。
Google Colaboratoryは、Googleアカウントがあれば簡単に始められます。使い方は下記よりご確認ください。基本的な使い方がわかれば、すぐにでもPythonプログラミングを始めることができます。
初めての方は、下の記事をご覧ください。
対象読者
- プログラミングを始めてみたいと思っている方
- パソコンでインターネットやWord・Excelの基本操作ができる方
- 数学の授業にプログラミングを取り入れたいと考えている先生方
本記事の用語の説明
本記事では、Google Colaboratory内の下の部分を次のように呼んでいます。
リストを使ってみよう
では、早速今日のテーマにいきましょう。今日はリストと呼ばれるデータの固まりを扱います。
まずは次のようにプログラムの記述・実行をしましょう。
# リスト型です。 a = [1,2,3,4,5] a
実行結果
[1, 2, 3, 4, 5]
リストは複数のデータをまとめて管理できる入れ物です。プログラムが行っていることは次のとおりです。
- 変数aを用意し、1~5までの値が入ったリストを入れます。
- aを表示します。
※以降、リストが入った変数を「リストa」などと呼ぶことにします。
では、続きいきましょう。
「+ コード」をクリックし、新しいプログラムエリアを作成。次のプログラムを書きます。
# リストaの内容を表示します。 print(a[0]) print(a[1]) print(a[2]) print(a[3]) print(a[4])
実行結果
1 2 3 4 5
リストには複数の値が入っているため、それぞれの値を表すには下のようにします。また、赤線部分には名前がついています。
次です。「+ コード」でプログラムエリアを増やして、次のコードを記述・実行します。
# リストの長さ(入っている値の個数)を表示します。 len(a)
実行結果
5
コメントに記述のあるとおりlen(リストの変数名)
とすると、そのリストの中にいくつデータが入っているかを表示してくれます。
では、ここから色々試していきます。プログラムエリア単位で(コード)と(実行結果)を書いていきますので、Colaboratoryの操作は適宜行ってください。
リスト内容の入れ替え
(コード)
# リストの内容は入れ替えできます a[2] = 10 a
(実行結果)
[1, 2, 10, 4, 5]
a[2]
。つまり、リストaの真ん中の値を入れ替えています。a[2] = 10
としたので、元の値3がなくなって10に変わります。
次の実験のため、残しておきます。
(コード)
# もとに戻しておきます。 a[2] = 3 a
(実行結果)
[1, 2, 3, 4, 5]
リスト同士をくっつける
(コード)
# リストbを用意します。 b = [6,7,8,9,10] # リスト同士をくっつけることもできます。 a + b
(実行結果)
[1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10]
aとbがくっついて表示されました。ここで注意するべきことは、実際にaかbが変化したわけではないということです。あくまで、a+b
の計算をした結果がこうだよ。という意味です。
したがって、再度aを表示するともとのままです。
(コード)
# リストaを再度表示。 a
(実行結果)
[1, 2, 3, 4, 5]
リストに値を追加する。
(コード)
# リストに値を追加します。 a.append(11) a.append(12) #リストaを表示。リストaは変化しています。 a
(実行結果)
[1, 2, 3, 4, 5, 11, 12]
リスト名.append(値)
とすることで、リストに値を追加することができます。この例では11
と12
の2つの値を追加しましたので、リストの内容が増えています。
リストから値を除去する
(コード)
# リストから値を除去します。 a[2:4] = [] a
(実行結果)
[1, 2, 5, 11, 12]
a[2:4] = []
の部分は、リストaの2~4を空にすると読めばいいでしょう。ですが、この2~4の理解は初学者にはやや難解です。次のようになります。
したがって、3と4の2つが消えることになります。
リストに文字を入れる
(コード)
# リストには文字列も入れられます。 c = ['りんご','みかん','バナナ'] c
(実行結果)
['りんご', 'みかん', 'バナナ']
リストに文字と数値を混在させる
(コード)
# 文字列と数値を混在することもできます。 d = ['りんご',3,'みかん',8,'バナナ',5] d
(実行結果)
['りんご', 3, 'みかん', 8, 'バナナ', 5]
おわりに
本日はここまでといたします。最後までご覧いただきありがとうございました。リストのイメージが少しでもつかめれば幸いです。Pythonプログラミングにおいて、リストの理解はとても重要となってきます。今回はご紹介程度ですが、少しずつリストを使いこなせるようになっていきましょう。それでは、次回も引き続きよろしくお願いいたします。
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