こんにちは!!
ECF Techブログ 担当のMichiです。
今年の夏休みももうすぐですね。今回は久々にマイクロビット工作を1点ご紹介したいと思います。
その名も「ボール運びゲーム!!」です。といっても単に画面上だけではなく、実際に身体を動かして楽しめるゲームです。ぜひ試してみてください。
対象読者
本記事はマイクロビットを使ったプログラミングを経験したことのある方が対象になっています。初めてマイクロビットを使われる方は、スタートガイドとして活用いただける下記の記事も、あわせてご活用ください。
必要な材料
- マイクロビット本体
- 電池パック
- ワニ口クリップ(2本)
- 両面テープ
- ガムテープ
- ペットボトル
- 輪ゴム(2,3本)
- 携帯スピーカー(100円ショップで購入)
- 6Pチーズなどの容器
- 割りばし(※必要に応じて)
ちょっと多いですが比較的そろえやすいと思います。ワニ口クリップはホームセンターなどで手にいれることができます。
作りかた
マイクロビットをチーズの容器に固定する
(1)まず写真のようにマイクロビットと電池パックを輪ゴムで固定しましょう。
(2)電池パックをマイクロビットに差します。裏からみるとこんな感じです。
(4)チーズの容器に、(3)でできたものを貼りつけましょう。
(6)ワニ口クリップのケーブルをはさむ切り込みを作っておきましょう。
下のようにケーブルを挟み込んでおくとケーブルが安定します。ただし、ケーブルが引っぱられすぎないようにしましょう。
ペットボトルとスピーカーの準備
(7)写真のようにペットボトルにスピーカーを両面テープを使って貼りつけます。
(8)スピーカーのケーブルはペットボトルに巻きつけ、ガムテープでスピーカーの反対側に固定します。この部分が下側になります。
(9)下側にペットボトルのキャップを両面テープで写真のように貼りつけます。
(10)写真のようにペットボトルが、キャップに乗っかるように置けていればOKです。
全体をしあげる
(11)チーズ容器の底にも両面テープを貼り、ペットボトルの上に容器ごと貼りつけます。ケーブルは写真のようにスピーカー側に伸ばし、ペットボトル容器の底を回して、下側に持っていきます。
(12)ワニ口クリップをスピーカーケーブルの端子にはさみます。端子は黒の線(へこみ)で区切られ3つの部分に分かれています。
マイクロビットの「0」から伸びている線で端子の先端部分を挟み、「GND」から伸びている線で端子の根元を挟みます。
(13)ケーブルのたるみなどは適宜ガムテープなどでペットボトルに貼りつけて固定します。写真のようなイメージで完成すると良いでしょう。
簡単に目玉をつけてみましたが、もぐらや飛行機など好きに飾りつけしても面白いですね。
工作するときのコツ
ちょうどいいペットボトルを見つける。
- 500ml~600mlのペットボトルは小さくて向きません。
- 今回のペットボトルは真ん中がくぼんでいたり、しま模様のくぼみがあったりと比較的ケーブルを巻きつけるのに適しています。野菜ジュースやコーヒーなどの1Lくらいのペットボトル容器がオススメです。
マイクロビットをなるべく水平にする
ゴムやケーブルに引っぱられたりなど、地面と水平を保つのが難しい場合があります。ケーブルに余裕をもたせたり、電池とマイクロビットの間に紙をはさんだりして、微調整をします。
プログラムの作成
次にマイクロビットに記録するプログラムを作っていきます。プログラミング初心者の方には少し難しいかもしれませんがまずは真似して作ってみてください。
プログラムのポイント
プログラムのポイントをいくつか示しておきたいと思います。
「ずっと」ループでやっていること
「ずっと」ループでやっていることは、マイクロビットの傾きをずっと見張ることです。プログラム中の「加速度X」「加速度Y」は数値を使って、次の図のイメージで表されます。
つまりマイクロビットを水平な状態から
- 右に傾けるとXが増える(0より大きい数値)
- 左に傾けるとXが減る(0より小さい数値)
- 奥に傾けるとYが増える(0より大きい数値)
- 手前に傾けるとYが減る(0より小さい数値)
この傾きの数値が一定以上になったら、ボールがその方向へ動きます。もうすでに端っこにある場合は落下となります。
スプライト
「スプライト」はゲーム開発などによく用いられる言葉で、「ゲーム上で扱うモノ」と考えるといいと思います。マイクロビットでは、LED上の点1つを「モノ」としてみなすことができます。今回は点1つを「ボール」とみなしたわけです。
ブロックグループの「高度なブロック」から「ゲーム」のグループをたどると、使う事ができます。
関数
関数とはプログラムのまとまりです。上の図の左側「関数 ボール落下」という部分がそれです。右側の「ずっと」のプログラムの中に4ヶ所に「ボール落下」というブロックが出てきます。
この4つはすべて、図の左側「関数 ボール落下」ブロックに囲まれた部分を実行します。
あそび方
スイッチを入れると、ボール(LED1個)が真ん中に光ります。傾けるとその方向にボールが動き、はじっこまでいくと落ちて(消えて)しまいます。
ボールが落ちないようにバランスを取りながら2人で両端を持って運ぶゲームです。スタートとゴールになるイスやテーブルを決めておきましょう。
ゲームを難しくする
慣れてきたらゲームを難しくしてみましょう。下のような方法でゲームを難しくできます。
プログラムを変更
4ヶ所にある「もし 加速度X < -100 なら」の部分の数を変えていきます。 下図のように「+」や「-」の記号はそのままにして数値だけを変えると、ボールがちょっとの傾きで動くようになります。
割りばしを使って持つ
終わりに
今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございました。
本ブログではほかにも様々なマイクロビットを使ったアイディアをご紹介しています。興味がありましたらぜひご覧ください。
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